くしゃみが連発して止まらない、蛇口をひねったかのようにサラサラの鼻水が流れ出てくる、そして、両方の鼻が完全に詰まってしまい、息苦しくて夜も眠れない。花粉症の症状の中でも、特にこの「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」という、三大鼻症状に悩まされている方は、非常に多いことでしょう。このような、鼻のトラブルが中心である場合に、最も頼りになる専門家が、「耳鼻咽喉科」の医師です。耳鼻咽喉科は、その名の通り、耳、鼻、喉(咽頭・喉頭)の病気を専門的に診療する科です。花粉症の診療においては、まず問診で症状の詳しい内容や、毎年どの時期に症状が出るかなどを聞き取ります。そして、鼻の中を直接観察し、花粉症に特徴的な、粘膜の腫れや、水っぽい鼻水の状態を確認することで、診断を下します。アレルギーの原因を特定するために、鼻の粘液を採取して、アレルギー反応に関わる好酸球という細胞が増えていないかを調べる検査や、血液検査を行うこともあります。治療の基本となるのは、アレルギー反応を抑える「抗ヒスタミン薬」の内服薬です。近年では、眠気などの副作用が少ない、第二世代の抗ヒスタミン薬が主流となっています。しかし、耳鼻咽喉科の強みは、それだけではありません。鼻の症状に特化した、より専門的な治療法を提供できる点にあります。例えば、鼻づまりが特にひどい場合には、鼻の粘膜の血管を収縮させる成分や、ステロイドが含まれた「点鼻薬」を処方します。これにより、内服薬だけでは抑えきれない、頑固な鼻づまりを効果的に改善させることができます。また、薬物療法で十分な効果が得られない方や、薬を飲み続けたくないという方に対しては、「レーザー治療」という選択肢もあります。これは、アレルギー反応の主戦場である鼻の粘膜(下鼻甲介)を、レーザーで焼灼することで、粘膜を意図的に変性させ、花粉が付着してもアレルギー反応が起きにくくするという治療法です。シーズン前に治療を行っておくことで、症状を大幅に軽減させる効果が期待できます。このように、鼻の症状に多角的にアプローチできるのが、耳鼻咽喉科の最大のメリットです。
鼻の症状が主なら耳鼻咽喉科へ