医療保険制度や診療報酬のチェックポイント解説

2025年9月
  • 赤ちゃんのまぶたが腫れた!何科へ行くべき?

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    赤ちゃんのまぶたが赤く腫れているのを見つけると、新米のパパやママは、慌ててしまうかもしれません。「すぐに病院へ連れて行った方がいいの?」「もし行くなら、何科が良いのだろう?」と、疑問や不安が次々と湧いてくることでしょう。赤ちゃんのまぶたの腫れが、ものもらい(麦粒腫)や、その他の目のトラブルによって引き起こされている場合、受診すべき診療科は、主に「小児科」と「眼科」の二つが挙げられます。では、どちらを選ぶのが良いのでしょうか。まず、第一の相談窓口として、最も安心できるのが、かかりつけの「小児科」です。小児科医は、子供の病気全般の専門家であり、赤ちゃんの全身の状態を総合的に診てくれます。まぶたの腫れだけでなく、発熱や鼻水、機嫌、哺乳の状態など、他の症状も併せて観察し、それが単なる目のトラブルなのか、あるいは全身性の感染症などの一部として現れているのかを、的確に判断してくれます。一般的なものもらいであれば、小児科で、赤ちゃんにも安全に使用できる抗菌薬の点眼薬などを処方してもらうことが可能です。また、小児科医は、赤ちゃん特有の他の病気、例えば、生まれつき鼻と目をつなぐ管が詰まっている「先天性鼻涙管閉塞」による目やになどの可能性も、念頭に置いて診察してくれます。一方で、「眼科」は、目の病気のスペシャリストです。診断の精度や、目の状態をより詳しく診てもらうという点では、眼科が最も専門性が高いと言えます。症状がひどい場合や、何度も繰り返す場合、あるいは、ものもらい以外の、より専門的な目の病気が疑われる場合には、最初から眼科を受診する、あるいは小児科から紹介してもらうのが良いでしょう。眼科では、特殊な顕微鏡を使って、まぶたや目の表面の状態を詳細に観察することができます。結論として、まずは、赤ちゃんの全体の状態を把握してくれている、かかりつけの「小児科」に相談するのが、最もスムーズで安心な第一歩です。そこで、より専門的な診察が必要と判断されれば、適切なタイミングで眼科へと繋いでくれるでしょう。自己判断せず、まずは専門家の助言を仰ぐことが大切です。

  • 花粉症の診療、病院ではどんなことをする?

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    花粉症の症状で、意を決して病院を受診した際、具体的にどのような診察や検査が行われるのか、事前に知っておくと、安心して臨むことができます。診療の流れは、受診する科によって多少異なりますが、基本的には、丁寧な問診から始まります。まず、医師は「問診」で、あなたの症状について詳しく聞き取ります。いつから、どのような症状がありますか?(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど)毎年、同じ季節に症状が出ますか?症状がひどくなるのは、どんな時ですか?(屋外、特定の場所など)あなた自身や、家族に、他のアレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎など)はありますか?これらの情報から、医師は、あなたの症状が、季節性のアレルギー性鼻炎・結膜炎、すなわち花粉症である可能性が高いかどうかを判断します。次に、それぞれの科で、専門的な「診察」が行われます。耳鼻咽喉科であれば、鼻鏡やファイバースコープを使って、鼻の粘膜の腫れや、鼻水の色・性状を直接観察します。眼科であれば、細隙灯顕微鏡で、結膜の充血や、アレルギーに特徴的な変化がないかを確認します。これらの診察所見は、診断の重要な根拠となります。さらに、診断を確定させたり、原因となっている花粉を特定したりするために、「検査」が行われることもあります。最も一般的なのが、「血液検査(特異的IgE抗体検査)」です。少量の採血で、どの花粉に対して、体がアレルギー反応を起こしやすいか(感作されているか)を調べることができます。また、耳鼻咽喉科では、鼻水を少量採取して、その中にアレルギー反応に関わる「好酸球」という白血球の一種が増えていないかを、顕微鏡で調べる「鼻汁好酸球検査」を行うこともあります。これらの問診、診察、検査の結果を総合的に判断して、医師は最終的な診断を下し、あなたの症状やライフスタイルに合わせた、最適な治療法(内服薬、点鼻薬、点眼薬など)を提案してくれます。初めての受診は緊張するかもしれませんが、あなたのつらい症状を改善するための、大切な第一歩です。不安なことは、遠慮なく医師に質問しましょう。