急な盲腸の手術で一週間の入院を余儀なくされた際、私が一番気になっていたのは、病院でのお風呂がどんな感じなのかという点でした。手術から二日後、ようやく医師から「シャワー許可」が出たときは、喉から手が出るほど待ちわびていた瞬間でした。あんな水道修理に配管交換する若松区では、お腹にはまだ傷跡があり、腕には点滴の針が刺さったままです。この状態でどうやって入るのか、期待と不安が入り混じった気持ちで看護師さんの説明を聞きました。病院のシャワー室は、ナースステーションの近くにあり、ホワイトボードに名前を書き込んで三十分ずつの枠を予約する仕組みでした。いざ自分の番になり、点滴スタンドをガラガラと引きながらシャワー室へ向かいました。入り口には脱衣所があり、そこには防水の処置を行うためのテープやビニール袋が用意されていました。看護師さんが手際よく私の左腕の点滴部分をビニールで包み、水が入らないように厳重に密着させてくれました。「傷口はゴシゴシ擦らないで、お湯で流す程度にしてくださいね」というアドバイスを受け、私は一人で浴室の中へ。浴室は驚くほど機能的でした。滑り止めが施された床、座面が高くて座りやすいシャワーチェア、そして何より、どこに手を伸ばしても必ず掴める位置にある頑丈な手すり。家のお風呂とは全く違う、まさに「安全のための空間」といった趣です。シャワーの温度は一定に管理されており、レバー一つで快適な湯温が出てきました。片手しか自由に使えない不自由さはありましたが、シャワーチェアに座って温かいお湯を浴びた瞬間、入院生活の緊張がふっと解けていくのを感じました。病院特有の消毒液の匂いから解放され、いつもの石鹸の香りに包まれる時間は、自分を取り戻すための儀式のようでした。三十分という時間は意外と短く、着替えを済ませる頃には少し息が上がってしまいましたが、病室に戻る廊下での足取りは、入る前よりも格段に軽くなっていました。病院でのお風呂は、単なる清潔保持の手段ではなく、患者に「明日も頑張ろう」と思わせてくれる魔法の力があるのだと痛感しました。退院まであと数回、この予約制のシャワータイムを大切に過ごそうと決めました。不便さはあっても、そこには患者を守るための工夫が随所に凝らされており、想像していたよりもずっと快適で人間味のある空間でした。
初めての入院でお風呂を体験した記録