私は、物心ついた時から左の額と右の頬にある二つの小さな「穴」がコンプレックスでした。それは五歳の時にかかった水疱瘡の跡で、母はいつも「あなたが一番酷い時に掻いちゃったから」と悲しそうに話していましたが、私にとっては一生消えない呪いのように感じていました。中学や高校の頃は、前髪で隠したりコンシーラーを厚塗りしたりして誤魔化してきましたが、光の加減で見えてしまうその凹凸に、いつも自信を持てずにいました。社会人になり、自分でお金を貯めた私は、長年の悩みを解決するために美容皮膚科の門を叩きました。診察室で医師は私の肌をじっくりと観察し、「これは典型的な萎縮性瘢痕ですね、二十年以上経っていますが、現代の技術なら綺麗にできますよ」と言ってくれました。その一言が、私の凍りついていた心をどれほど温めてくれたか分かりません。治療の第一段階は、フラクショナルレーザーの照射でした。麻酔クリームを塗っていても、チクチクとした熱い痛みがあり、術後は顔が真っ赤に腫れ上がりました。数日間はカサブタのようなザラザラ感が続き、外に出るのが億劫な時期もありましたが、一週間経って皮膚が剥がれ落ちた後、そこには少しだけ浅くなったクレーターがありました。それから二ヶ月おきに計五回のレーザーを受け、併せて深い方の跡にはサブシジョンという処置を行いました。皮膚の下の固い繊維をブチブチと切る感覚は独特の恐怖がありましたが、処置が終わった翌朝、鏡を見ると、あんなに頑固だった凹みがふっくらと持ち上がっているのを見て、私は洗面所で声を上げて泣きました。半年が経過する頃には、自分でもどこに跡があったのか探さなければ分からないほど、周囲の肌と馴染んでいました。この数ヶ月の通院記録は、単に肌を治す過程ではなく、自分が自分を許し、受け入れていくための大切なプロセスでした。今、私はもう前髪で額を隠す必要はありません。風が吹いても、誰かに顔を近づけられても、何も怖くありません。水疱瘡の跡に悩んでいる方がいたら、伝えたいです。あなたの肌にはまだ再生する力が眠っており、その鍵を開けてくれる技術が今は存在します。勇気を出して専門医に相談したあの日が、私の人生の本当の始まりでした。