三年前の冬、私の身体を襲ったのは、単なる皮膚の異常ではありませんでした。最初は脇腹に小さな赤い発疹が出始め、数日で水ぶくれになりました。近所の皮膚科で帯状疱疹と診断され、抗ウイルス薬を飲んで湿疹自体は二週間ほどで綺麗に消えたのですが、本当の地獄はそこから始まったのです。湿疹が治った場所が、今度は火で炙られているような熱い痛みと、時折突き刺すような鋭い電撃痛に襲われるようになりました。夜も眠れず、服が擦れるだけで悲鳴を上げたくなるほどの激痛です。皮膚科の先生からは時間が経てば治ると言われましたが、一ヶ月が過ぎても痛みは増すばかりでした。インターネットで必死に検索し、たどり着いた言葉が神経障害性疼痛、そして帯状疱疹後神経痛でした。何科に行くべきか迷いましたが、私は痛みそのものを診てくれるというペインクリニックの門を叩くことに決めました。初めて訪れたそのクリニックで、医師は私の話を遮ることなく一時間近くも聞いてくれました。そして、私の脇腹に優しく触れながら、これは神経が傷ついた後に修復がうまくいかず、脳に偽の痛み信号を送り続けている状態だと説明してくれました。そこで行われたのは、神経の興奮を抑える特殊な内服薬の調整と、週に一度の神経ブロック注射でした。最初の数回は劇的な変化はありませんでしたが、一ヶ月が過ぎた頃、ふと気づくと夜中に痛みで目を覚ますことがなくなっていたのです。三ヶ月後には、あんなに恐れていた外出も普通にできるようになり、半年が経過する頃には薬の量も半分以下に減りました。私が学んだのは、痛みには専門の窓口が必要だということです。皮膚科は皮膚を治すプロですが、神経の痛みに関しては、やはり痛み専門の医師を頼るのが最短の解決策でした。もしあのまま皮膚科だけで我慢し続けていたら、私は今頃、精神的にも追い詰められていたかもしれません。同じように、病気は治ったのに痛みだけが残って苦しんでいる人がいたら、迷わずペインクリニックや脳神経内科を受診してほしいと思います。目に見えない痛みは、専門家の助けがあって初めて、克服するための地図を手に入れることができるのです。
帯状疱疹の後に続くしつこい痛みと戦い専門外来で救われた私の記録